意外に思われるかもしれませんが、

オノ・ツーリスムは決してワイン愛好家たちだけの楽しみではありません
むしろフランスの自然や文化を楽しむのに最適な方法でもあるのです。

 

それは①ワイン造りの歴史と、②ぶどうの特性から説明できます。

 

古代フランスはヨーロッパのワイン狂が集う場所ではありませんでした。

むしろギリシャ人によって開拓され、
“エノトリアテルス” -「ワインの地」の意- と呼ばれていたイタリアが
ワイン大国の名を欲しいままにしていました。

 

しかし紀元前1世紀、
ローマ人がガリア(フランス)を植民地として支配すると、フランスでのワイン造りが本格化してゆきます。

話は飛んで中世。
ボルドーとブルゴーニュという現在の二大銘醸地はそれぞれ異なった発展を遂げます。

 

BORDEAUX/ボルドー

 

ボルドーは1154年からおよそ300年間イングランドの支配下にあり、イギリス相手のワイン輸出で財をなします。
結果、ワインの貿易で財を成した貴族や大商人が次々と城を建て、広大な領地にぶどうを植え、さらに良質なワインを造ってゆきました。
それゆえ、いまでもボルドーの生産者はシャトー(城)XXという名前で自分のワインを売っています。

BOURGOGNE/ブルゴーニュ

一方、中世のクリスチャンは神に捧げるワインを造るため現在のブルゴーニュ地方を開墾し、
数百年かけて高品質化します。

が、やはりこれも最終的には世俗化とともに時の権力者が取り合うこととなります。

ポンパドール夫人との奪い合いに勝利したコンティ公の名を冠した畑、
“ロマネ・コンティ”は世界で最も有名な畑でしょう。

このようにフランスにおいてワインと富、権力には、切っても切れない密接な関係があったのです。

そしてこの歴史は脈々と続いており、
大企業、とりわけフランスを代表するファッションブランドがワイナリーを所有することは一般的です。

ルイ・ヴィトン/Louis Vuitton、つまりLVMHグループ(Louis Vuitton, Moët, Hennessy)
はその最たる例で、グループの名称中二つが酒造メーカーです。

LVMHグループは名だたるボルドーのシャトー(Château d’Yquem, Château Cheval Blanc…)、ブルゴーニュのドメーヌ(Clos des Lambrays)、シャンパーニュメゾン(Moët&Chandon, Krug…)を所有しています。

エルメス/HERMÈS, シャネル/CHANELなどももちろん各々のワイナリーを所有しており、
上述の歴史を通じてフランスでぶどう畑を所有するということは、成功者のステータスシンボルともなっています。

 

そしてそれら富や権力者が集まるところに、
洗練された食事、極上のライフスタイルが集まってくるというわけです。


これら銘醸地には、ハイクオリティなカジュアル – 星付きレストランが山のように存在し、
フランスのガストロノミー文化を下支え、また革新させています。

またワイン畑のそばには美しいホテルが点在しており、
最先端の技術を導入したスパでは、人々が日頃の喧騒を忘れてくつろいでいます。

 

また、ぶどうは貴族が住む城の庭(と言っても恐ろしく広大な)に植えられるものでしたから、
必然的に誰もが住みたくなるような、風光明媚な場所にぶどう園が多くなります。

また一般にぶどう自体も、日照が多く雨量が少なく乾燥した場所を好みます。
これは人間にとっても非常に過ごしやすい気候を意味しており、日本でも別荘地の多い山梨や長野でぶどう作りが盛んなことからもそれは明らかです。

 

つまるところワインはフランスの文化全体を理解するのに欠かす事のできないひとつの要素であり、

オノ・ツーリスムとは、
フランスという国において千年以上
貴族や権力者によって「最上の場所」とされてきた風景や土地、食べ物、文化を楽しむ贅沢な旅行
なのです。

 

OENOは皆様のフランスご滞在中の
– ご希望のワイナリー訪問の手配、同行通訳、ガイド
– シャトーホテルでのご滞在手配
– レストランの手配
– ファッションブランド所有のワイナリー見学、試飲ツアー

などをサポートいたします。

ワインのプロが皆様にぴったりのオノ・ツーリスムをオーダーメイドでお作りします。
なんでもお気軽にお問い合わせください。